「もやしもん(8)〜ビール編〜」読了す。

ヤバイ・・。面白すぎるよこのマンガ。

巻を経てもなお衰えぬこの魅力とは・・。

おそらくなんだが、dancyu的なウンチクオヤジネタがベースなのに、学園モノ属性があって、カワイイ女の子がたくさん出るからじゃないかと。樹先生とかもいるけど「後見人」みたいな立場じゃないすか。作中では。

菌マンガって言ってるけど、要は酒込みでの発酵食マンガだよね。いずれにしろ基本はオヤジ趣味、ないしは健康オタク趣味だと思うんすよ。たしかにちょっとは興味はある分野だけど、そのものズバリできてたら、これほど人気は出なかったはず。だって、バトルもないし、恋愛も(あまり)ないし、冒険・ミステリーもないし、ましてやファンタジー・SFでもないし。

それを大手新聞社・・じゃなくって農業大学という「学園モノ」の舞台装置を導入し(←これ白眉だよね。オヤジ趣味と「萌え」を上手いこと接続できてる舞台)、もちろん女の子もバンバン出して、今回みたいな学園祭もやって、かつ「菌が見える」というちょいSF設定も入れて(最近では物語内での影響力は弱くなってきて、むしろ菌たちのマスコットとしての価値の方がマーケット的にもデカくなってきてる)・・と、まぁこんな感じのテイストで、本来あまりマンガ的ではないネタを見せている。

う〜ん、傑作であるね。


もやしもん(8) (イブニングKC)

もやしもん(8) (イブニングKC)